はじめまして。
いちこじ、と申します。

5月20日に人生初の来熊、
一週間の滞在で「ここに住みたい!」と決意し、
6月8日から、熊本での生活が始まりました。

個人的に計測した我が家(東京都文京区)の前の路地の値は
避難区域の数値とほぼ変わらず、
私のノドの痛みと息子(2歳)の鼻水はなにをどうしても改善されず、
公園も怖くて出かけられない
道端の木や草花にも触れない、
雨の日は1日出かけず家に籠る…

そんな生活で、子供がスクスク育つわけがないじゃないか!

そう思い、東京を離れました。
当時は、
「東京は福島からあれだけ離れてるんだから、
さすがにそんなに大変じゃないよ」
そんな周囲のムードの中だったから、
そりゃもう「過敏」「神経質」そういう受け止め方をされてました。

でも、

でも、本当にあのタイミングで思い切って良かったと思ってます。

なぜなら、本当に熊本に来てここで子育てできるのが嬉しいから。

この夏は息子にとって、すこぶる充実したものでした!
江津湖で何度も遊び、
天草や阿蘇の自然に出逢い、
菊池渓谷のマイナスイオンも浴びまくり、
中身がギュンギュンの野菜を頬張って、
元気いっぱい走り回って夏が終わりました。
かくして、
小児科と仲良しのアトピっ子は、
この夏でそりゃあもう逞しくなったのでした。

私も息子に触発されつつ、
マッサージなどの認定証をとってフリーで営業を行ったり、
マクロビに目覚めて、
玄米菜食に少しシフトしたら8キロ痩せて肌もキレイに。
こちらに来てから、「うみ・つき」の方々や、
地元のマンションのママさんとも知り合いになり、
もちろん避難者のネットワークにもずいぶん助けられて…


   親子ともども、充実した夏。


になったことは、もうひたすら、熊本への感謝です。

だから例えば、汚染瓦礫に関する署名などの活動も、
熊本に助けられた自分の恩返しみたいな側面があります。

熊本の野菜に、水に、どれだけ感謝したことか。
北岡神社の大きな楠からも、いっぱいパワーをもらいました。
いろんな場所で、その日ごとに違う、でもいつだって、
一瞬クギヅケになってしまうあの、夕焼け空。

絶対に汚されたくない。
東京みたいに、
「原発からは離れてるのに、もう安心して子育てできない。」
そんな場所になって欲しくない。

5000を超える署名をいただき、声を市や県に届け、
さてこれからが、私達のスタートだなって思っています。

私は。
原発のこと、放射能のこと、
その危険について全然知りませんでした。
だから、3/15日も、3/21日も、関東で過ごしてしまった。

6月で越せたのはよかったけど、
今だって、
息子に自分の油断と無知が招いた状況を詫びたいと
苦しくなる夜があります。

過ぎたことはもう切り替えていくしかないけど、
私みたいな思いを他のママ達にして欲しくないと心から思う。

まずは知ること。

私も、これから、本気でいろんなことを勉強です。
そのパワーやエネルギーは、この土地に来ていただいたから、
自分はきっとやれると、そう思うのです。

 どうぞ、よろしくお願い致します!熊本!!


ちなみに息子は来熊の初日から くまもん のファンです。