こんにちは、Mです。
遅くなりましたが、先日行われた「初夏の座談会 給食のことを語ろう 」のご報告です。

あいにくのお天気にも関わらず、およそ30名の方に来ていただきました。皆で椅子を寄せ合い輪になった状態で、まずは4名の小学生のお母さんに実際に給食の現状について知ろうと学校側に働きかけた経験談をおはなしいただきました。

お母さんたちは産地を知りたい、弁当を持たせたい、放射能測定状況を知りたいなどの意見を学校側に寄せておられ、対応は学校により様々でした。そして、子供たちの反応も様々で、自ら放射能汚染の危険性について理解し、食材を選んだりする子供もいれば、周りの子供達の反応に弁当をいやがる子供もいたり。
そしてその双方の反応を受けてのお母さんたちの対応も弁当を持たせたり、給食にしたり、一部を代替え持参にしたり、と様々でした。

より安全安心な食べ物を望む母の気持ち、その一方で子供にとっては給食はやっぱり学校での大きな楽しみであることも多くて。。そして、子供の年齢や理解力によっても給食を制限する説明は難しかったり。。。
その狭間での葛藤。。それぞれのお母さんの複雑な思いは痛いほど伝わってきました。 それでも自分なりに納得できるよう、動かれているお母さんたちの声を直接聞けたことは、「給食、どうなんだろう。。。」と一人悶々と考えていた私にとって、心強くもあり、励まされた思いでした。

その後、参加いただいた方一人一人からも簡単におはなしいただきました。避難移住された方、地元の方もおられましたが、初めて参加された方が多く関心の高さが感じられました。避難移住前より放射能汚染問題について学校側とのやり取りを続けてこられた方、震災前からアレルギー対応で学校側とやり取りしてこられた方、大分でがれき問題について取り組んでこられた方、様々な方がおられて、そのお話もまたとても参考になるものでした。また、地元で天ぷら油などの廃油をバイオディーゼル燃料にリサイクルする会社を経営し、以前より環境保全のための取り組みを続けて来られた方のお話もとても興味深かったです。

学校側とのやり取りでは、校長先生や担任の先生によっても対応は様々なようで、全く理解を示されない先生もいる一方で親身に話を聞いてくれ対応してくれる先生もおられて、それは嬉しかったです。相手に声を届けるためには一方的に話をするのではなく、学校としての取り組みも認めつつ、相手の立場も尊重しながら話すことも大事だなと改めて感じました。

そして、やっぱり声を上げることの大切さも。一人一人では疲れてしまうこともありますが、こうやって思いを共有できる場や人たちはいます。日々の生活に追われ、毎日あっという間に過ぎていくけれど、放射能汚染や給食のことだけでなく、親として一人の大人として、できることを考え続けていきたいと思いました。

ご参加・ご協力いただいた皆様、ありがとうございました !!