くまもとひなママネット

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子を想う心に勝る子供心

こんばんは、メンバーのkumikoです。
今日は息子が夕方から体調を崩し、夜になって発熱。苦しがって泣き、寝付くまでにかなりかかりました。
やれやれ。
今はよく眠ってくれていて、ほっとしています。

息子の体調の悪化に、私はなかなか気づけませんでした。
「疲れた」といって歩きたがらないのは、甘えているからだと思っていたし、
荷物いっぱいの私に抱っこを要求してくることは、あまりに配慮がない(子供だから、それで当たり前なのに)ことに思えて、イライラしながら「歩きなさい」と、しかりつけたりしていました。
ご飯を食べたくない、好きなおかずだけ食べたい、というのも、食欲の低下と思わず、許せないわがままだと思っていました。

余裕のない時って、ほんと子供にやさしくなれないし、気持ちに寄り添えないし、弱っていることに気づいてあげることもできない・・・体調の悪化が顕著になってはじめて後悔・反省しました。

実は、最近数人の方から息子について、「この子は(母である私に)気を遣って我慢をしているようだ」と教えていただくことがあり、ぎくりとしていたところだったのです。
確かに、私は余裕をなくしてキリキリしては、息子に「わがままを言わないこと」「手間をかけさせないこと」を要求するようになってきていましたから。

「お母さんは今それどころじゃないの。大変なの!見ればわかるでしょう?どうして困らせるの?!」

悲しそうな息子の顔を見て、こんな風に言ってはいけない、と思いながらも、ついそんな言葉をかけ続けてしまうのです。

 布団の中で、苦しそうな声を上げて泣く息子をみて、申し訳ない気持ちでいっぱいになりました。
それで、抱き起し、胸にもたれさせて背中をなでながら、
「私を守ろうと、頑張ってくれてありがとう。優しかったね。」
「無理をさせてごめんね。苦しいのに気付いてあげられなくてごめんね。」
と伝え、
「お母さんは、大丈夫。だからもっと自由でいいんだよ。そのまんまでいいんだ。」
「お母さんの思うとおりにならなくて、いいの。失敗しても、わがまま言っても、嫌いになったりしないからね」
と、自戒を込めて、言いました。
そして、
「お母さんもお父さんもみんな、ありのままの君が大好きだよ」
と伝えました。

すると、息子の様子が変わり、呼吸が落ち着いて、表情が穏やかになっていきました。
そして、また眠リ始めてくれました。

彼が体調を崩したのは、急に冷え込んだせいもあるでしょうが、「もうこれ以上頑張るのは辛いよ」というメッセージだったのではないか、と思います。
こんなになってからでも、気づけてよかった。
気づきを与えてくださった方たちに、そして体を張ってメッセージを発信してくれた息子にも、感謝です。
 
親想う心に勝る親心 という格言がありますが、わたしはむしろ、子供のほうが精いっぱい親を守ろうと、ひたむきに頑張るような気がします。 
息子には、思えばずいぶん優しくしてもらっていました。
それは、とてもうれしい。
だけど、本当は彼のほうが甘えるべき時なのに、このままじゃいけない、と感じています。

息子が子供らしく、のびのびと暮らせるように。私がそんな息子を、丸ごと受け入れてあげられるように。
 二人がゆったりと無理なく過ごせる生活を目指したいです。
 
私と同じように、避難に疲れて子供を受け入れることが難しくなっているお母さんは、ほかにもきっといるんだろうなぁ・・・。
避難生活で普段以上にストレスを感じてしまうのは無理のないことだけれど、どうにか少しでも和らげられたら、いいですよね。
みんなで集まって、子供を自由に遊ばせながらおしゃべりするとか。
そういう機会が、もっともてるといいなぁと思います。
親がリラックスでき、こどもが安心してのびのび過ごせる時間が。

温泉に行こう!

こんばんは、メンバーのkumikoです。
今夜は息子が21時に寝てくれたので、ブログ書きも楽々♪
幸せです。早寝っていいなぁ、と感動しています。
(いつもは宵っ張りで、かなり夜更かし親子なので)

息子がこんなに早く寝たのは、日中とってもたくさん遊んだから。
今日はほかの避難親子と4組で、近場の温泉に行ってきたのです。

芝生の広場でアスレチックをしたり、眺めのいい食堂でお昼食べたり、
記念写真を撮ったり。
そしてもちろん、気持ちの良い温泉を楽しみました!
露天風呂は眺めがよくて、有明海の向こうに普賢岳が望めましたよ。
市内からさほど遠くないのに、ちょっと山を越えたら海、というのがなんだか
すごい。
山の斜面にはミカンの木がたくさん植わっていて、オレンジの実がいっぱい生っていて
おいしそうでした♪
海には海苔の養殖用の柵?が沢山並んでいました。
同じ日本でも、土地が変われば景観が違って面白いです。
私のいた東京は、関東平野で山も海も遠かったですから。

子供たちは遠出に大喜びで、お友達とめいっぱい遊び、はしゃぎ、とりあい、押し合い、喧嘩し、
泣き、ふてくされ、笑い、はしり、転び、泣き、笑い、大忙しでした。
母たちもそんな子供たちを見守り、楽しそうな様子に目を細め、写真を撮り、世話をしながら
母親同士のおしゃべりもたくさん出来て、とてもよかったです。

帰りには自然栽培ミカンをお土産に買って、海沿いの道をバスで帰りました。
とっても楽しい遠足でした。


私は、熊本がますます好きになってきました。
住めば住むほど、土地に愛着がわいていきます。
そして、ここで出会った仲間も、より大切に大好きになっていきます。

その一方で、私は、長年住んだ東京のことがやっぱり大好きで、大切で、
家に戻れないことが、今もとても辛かったりします。

以前はあまり、避難先である熊本に馴染もうという気持ちになれませんでした。
 自分の居場所はここじゃない、私が居たいのはここじゃない、
私の家は故郷にある、私の家族は故郷にいる、私の仲間も故郷にいる。
・・・どうしても、そう思ってしまって、 避難生活に前向きになれなかったのです。
そんな気持ちで過ごしていると、いつもよそ者気分で、寂しい毎日です。

地震や原発事故で失ったものはあまりに大きく、そんな簡単に立ち直れるものでは
なかったし、
実際いまも、立ち直り切れては、いません。

だけど最近、楽しいことが多いです、熊本での生活。
きょうの遠足もとても楽しくって、行けて本当に良かったと思っています。

放射能汚染は悲劇で、あってはならないことで、起こるべきでは間違いなくなかったと思います。
事故前の生活に戻れたら、と、何度も何度も思っては、ため息をついています。
でも私は、避難を通じてこの新しい土地、新しい仲間に出会えたことを、とても幸せにも感じているのです。
多くを失ってしまったけれど、新たに多くのものを得ました。
だから、故郷を想う気持ちはそれとして、
熊本での生活も、大切にしていこうと思います。
先の見えない避難生活でも、大切に過ごすことが、人生を愛することになるんじゃないかな、なんて、
温泉から帰ってきて、ふと感じた今日でした。

広い風呂とおしゃべりは、癒し効果抜群です!また大勢で行きたい、温泉☆
 

「プラレール」と「おともだち」

こんばんは。メンバーのkumikoです。

31日のお話会が無事終わって、ほっとしています。
お越しいただいたみなさま、ありがとうございました。
メンバーのみんな、お疲れ様でした。

地元の方、避難してこられた方、多くの方に集まりいただいて、
たくさんの出会いがあったことを、本当にうれしく思います。

仲間がいること。友人がいること。人とつながっていること。
それは、生活を充実させるのに欠くことのできない要素だと思います。
とくに避難ママにとっては、ともに笑い、悲しみを分かち合い、語り合い、協力し合える
仲間がいるかいないかで、避難生活のストレスに天と地ほどの違いがあります。

私は熊本にくる前、ひと月ほど北九州に避難していました。
東京での暮らしに不安を覚えていたものの、西日本に頼るあてがなくて
避難をあきらめかけていたのですが、
友人がそんなうちの事情を知って、地元の知り合いにあたってくれたのです。
それで、その方のお宅にご厚意でひと月泊めていただけることになり、4月の末に
九州へ来ることができました。

ところが、大変ありがたく、放射能防護のストレスもなくなってうれしかった半面、
正直・・・想像以上に寂しい日々でした。

初めての土地。初対面の人々。近くには公園がなく、車がないと動きづらい。
友達はいない。家族もいない。
慣れ親しんだ遊び場も、お気に入りのお店も、使い慣れた家財道具もない。
母子疎開の心細さをかみしめました。

一緒に過ごす相手が誰もいない日は、
観光地になっている港あたりに出かけて、観光したり、ショッピングしたり、
スイーツ食べたりして、気を紛らわせようとしたけれど、寂しさは補いきれませんでした。
海に向かってベンチに座り、ソフトクリーム舐めながら、涙をぽろぽろ流していたり。

そんなふうに不安定になった私は、居候の気まずさもあり、家をよごすまいとピリピリして、
よく息子を激しくしかりつけました。
すると、追い詰められた息子は、「ぼく、ずっとここにいたくない。東京に帰りたい」と泣き出すので、
どうしようもない気持ちになったものです。

ある日。商店街のおもちゃ屋さんで、プラレールを見つけました。
値段が高くて「ウッ」となったけど、電車好きの息子が少しでも楽しく過ごせるのなら、と、
二編成いりのセットを奮発して買いました。

店を出て、箱から出して、ベビーカーにのった息子に「はい、どーぞ」と手渡しました。
さぞかし喜んでいるだろう、と、前に回り込んで顔を覗き込んだら、
新幹線を握りしめたまま、浮かない顔をしています。
「どうしたの?」と尋ねたら、息子は悲しそうにこう言いました、

「ぼく・・・おともだちがいないの」

遊び道具を手に入れても、一緒にあそぶ友達がいなければ、意味がなかったのです。
すきなおもちゃを与えれば気がまぎれるだろう、という考えは、浅はかでした。
あの時ほど切なく、悲しく、申し訳ない気持ちになったことはありません。
お店では買えないもの。お金をかけても手に入れられないもの。
それは息子にとって「お友達」で、わたしにとって「息子の輝く笑顔」でした。

プラレールを手に沈んだ表情の息子。わたしは「そうだね。一緒に遊ぶお友達がほしいね」
と共感してあげることしかできませんでした。

お友達のいる場所へ連れて行ってあげたい。

息子と一緒に泣きながら、そう強く思いました。

いま。
私は熊本で、あの頃よりずっと楽しく暮らしています。
相変わらず故郷は恋しいし、ビンボーだし、誰も遊び相手が見つからなくて「ちぇっ」と思う日も
あります。
でも今は避難仲間がいて、地元のママ友達もできて、芝生の気持ちいいお気に入りの広場があって、
近所には子供が遊べる大きな施設があります。
ひとりぼっちで心細さに泣くことは、めっきりと減りました。

これまた初めての土地である熊本に滞在することを決めた理由は、いろいろありますが、
大きかったのは、

他の避難者親子と繋がれたこと。

最初に下見でやってきたときに、取り合いや喧嘩をしながらも、
ほかの子供たちとプラレールで楽しそうに遊ぶ息子を見て、
ああ来てよかったと、この上なく安堵したのを覚えています。

そして、私自身も悲しみや不安や希望を語り合える仲間と出会えたことで、
気持ち的にずいぶん楽になりました。


だから。
みんな繋がりましょう。
避難先で、孤独にならないで。

慣れない生活。辛いこともある。悲しいこともある。
それを、共有しましょう。ひとりで悩まないで。

そしてもちろん、喜びをたくさん分かち合いましょう。
せっかく選んでやってきた土地で、楽しまなければ損ですから☆

息子は熊本で、プラレールとお友達をゲットして、すくすくとやんちゃに育っています。
私の願っていたとおりに。(元気すぎてしばしば手を焼きますが)


みなさん熊本にいらしたら、ぜひお友達になってくださいねーー!!
もちろん地元の方も、よろしくお願いします!

また、お話会もこれから毎月開催していきますので、こちらにもぜひお越しください。
おまちしております☆

肩こりと登山リュックと防災について。

こんばんは。メンバーのkumikoです。
東京の杉並区から、3歳の息子と母子避難をしています。
もう12時回ってしまった・・・火曜担当なのを すっかり忘れておりました。
というか、テレビを見なくなって曜日の感覚が薄れてきています(^^; すみません。

さて。わたしは最近持ち歩く荷物の量がどんどん増えていて、ひどい肩こりに悩まされています。
どうにか減らしたいと思いつつ、どれも削りがたくて困っています。

まず、こどもの着替え。上下2セットとパンツ2,3枚。雨具。上着。虫よけ。
私の上着と、私の雨具。
財布、ケータイ、ティッシュ、タオル、水、頭痛薬、ばんそうこう、ソーイングセット、
預金通帳、パスポート、ペンライト、N95マスク2枚、
そして一番かさばって邪魔なのが、携帯用浄水器。。。

もうカバンがパンパンで、これから子供の着替えが冬物になることを考えると、
登山リュックを用意しないと対応できなくなりそうです。

このラインナップ、「どこ行く気?」って感じですよね。
私は心配性なので、こんなに普段から背負って歩く必要はたぶんないのでしょうが。
でも、やっぱり不安なんです。
緊急事態って、いつくるかわからないので。

先日、熊本でも地震があり、市内もそこそこ揺れました。
久しぶりだったのでびっくりし、あわてて子供に覆いかぶさりましたが、
次になにをしていいかわかりませんでした。
揺れが収まり、もしかしたら次はもっと強い地震が来るかもしれないと怖くなった時、
自分が地震への備えを何もしてなかったことに気が付いて、
あわてて避難の準備をしようと、防災グッズや貴重品を子供のリュックに詰め込みました。

それが、いまの手荷物のもとになっています。
あとは、防災ずきんやブランケットを荷物に追加したいなぁ。。。などと企んでいるので、
私の肩こりはまだまだ続きそうです。(あ、防災ずきんは、毛糸の帽子で代用できるかな)


みなさんは普段、マイバッグに何を入れていますか?

防災グッズを肩こりで頭痛がするほど背負う必要はないですが、
たとえば、出先でなにか事故が起こったとき。
電気が止まって、交通機関がマヒして、道路も渋滞で、すぐには帰れなくなったとき。
そういう事態を想定した何かを、忍ばせているでしょうか?

災害は突然おそってきます。準備万端な時をねらって来てはくれません。
こちらも四六時中、警戒を続けていては参ってしまうので、つねに万全にとはいきませんが、
普段の荷物になにか一つでも、必需品を厳選して持ち歩いて、もしもの備えをしてみませんか?
特になにが必要か、緊急事態を想定して考えてみるだけでも、
災害対策になると思います。

みんなで街中登山ルック、いかがでしょうか☆








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